中学受験算数過去問の進め方|夏井算数塾
中学受験算数の過去問は、解く回数を増やしても点が安定しないことがよくあります。
直前期に伸びを止めるのは、単元の不足よりも、読み違い/図の着手の遅れ/途中式が飛ぶ/見直し不足/時間配分のずれといった「解く途中の取りこぼし」です。
このページは、過去問で点が伸びない理由を原因別に分け、家庭学習で「次に何を直すか」を早く決めるための総合案内です。
同じ問題を解き直す前に、まずは「どの取りこぼしが多いか」を押さえると、直前期の数点が動きます。
知りたいテーマから入れるように、判断ポイントと進め方を記事ごとに整理しました。
「何から見ればよいか分からない」場合は、この直後の見出し(原因→進め方→直前期→難問→学校別)から、いちばん近い状況を選んでください。
当塾の指導方針や受講形態(教室/オンライン)など、サービスの全体像は夏井算数塾(全体像はこちら)でご確認いただけます。
もし「外部の力を使うべきか悩んでいる」段階なら、先に 判断材料(整理ページ) を見てから戻ってきても大丈夫です。
まず見直す:過去問が伸びない“原因”の見抜き方
過去問で点が取れないとき、多くのご家庭が「演習量が足りない」「単元を戻すべきかも」と考えがちです。
ただし中学受験算数では、原因が一つに限られません。次のような“解き方の過程”に原因があると、勉強していても点数は安定しにくくなります。
- 条件整理が甘く、読み落としや思い込みが起きている
- 図を描く前に式から入り、途中で混乱している
- 途中式が飛ぶ/整理されず、後から見直せない
- 検算・見直しの流れがなく、ケアレスミスが残る
- 時間配分が崩れ、後半の取りやすい問題を落とす
上記を「どれが原因か」に分解して確認するためのチェック観点を、流れごとに整理した記事がこちらです。
- 過去問をオンラインで回すためのチェックリスト|採点・直し・復習の流れまとめ
過去問が伸びない原因を「読み方/作図/途中式/検算/時間配分」などに分解して特定するための観点を整理。
過去問の回し方:家庭学習で“点が増える回し方”に変える
過去問は「解く→丸付け」で終えると、次の週に同じ取りこぼしを繰り返します。
点数を上げる運用は、少なくとも次の4ステップで回します。
ステップ1:本番形式で解く(時間と順番を決めておく)
- 制限時間を“必ず”設定し、途中式も含めて本番同様に記録する
- 「最初から順に解く」ではなく、“取れる問題から取る”順番を試す
ステップ2:採点後に「取りこぼしタイプ」を分類する
- 知らない(知識不足)なのか
- 分かっていたのに落とした(読み違い・作図不足・途中式・検算・時間)なのか
- 難問に吸われた(捨て問判断・時間配分)なのか
※ここで「知識不足」以外が濃い場合、単元戻りよりも“過程”の見直しが先です。
ステップ3:直しは「同じ取りこぼしが二度起きない形」にする
- 読み違い:条件への線引き・図の描き始めをルール化する
- 途中式:式の並べ方/単位/メモの置き方をテンプレ化する
- 検算:見直す対象(桁・単位・代入・逆算)を決めておく
ステップ4:類題で“再現テスト”をする
- 同型類題を短時間で解き、「同じ流れで再現できるか」を確認する
- 再現できない場合は、解法ではなく“途中の流れ”を修正する
直前期:やることを増やすより「取りこぼし」を減らす
直前期は、新しい単元を増やす段階というより、持っている力を本番で出し切る段階です。
「あと数点が届かない」「問題量をこなしているのに点数が安定しない」といった悩みは、解法よりも途中の癖(線を引くタイミング、図の描き方、計算ミスの発生地点など)に原因があることがよくあります。
- 直前期のオンライン算数|過去問の回し方・時間配分・弱点補強のやり方
直前期に「何を優先すべきか」を、取りこぼし対策・過程指導(手元の可視化)という観点で整理。
難問は解く?捨てる?「合格点」から逆算して判断する
過去問対策で乱れやすいのが、難問に時間を使いすぎて、取れる問題を落とすパターンです。
中学入試算数は「大問まるごと全部が難問」という形は多くなく、最後だけ急に難しくなることもあります。また後半でも易しめの設問が混ざることがあります。
そのため、過去問では次を徹底します。
- 1問に張り付かない(上限時間を決める)
- 途中まで取れる設問は“途中点の発想”で拾う
- 後半に残る“取りやすい設問”のために時間を残す
- 難問への向き合い方
合格点の現実を踏まえ、「解く問題の見極め」と時間配分の考え方を整理。
学校別:令和2年度の過去問を大問別に動画で確認する
「同じ学校の出題傾向で、どこが得点源になるか」を把握したい場合は、学校別の過去問解説を活用してください。
各ページでは、令和2年度の入試問題から厳選した設問を大問別に整理し、解説動画につなげています。
※問題文・設問は各種WEBサイト等から入手する前提で構成されています。
女子学院
開成
渋谷教育学園渋谷
早稲田
過去問を“得点力”に変える:ライブ配信の活用
過去問は「解説を聞いて分かった」で終わると、本番で再現できません。
必要なのは、考え方・アプローチ・時間内処理(解く順/時間配分/捨て問基準)まで含めて、本番仕様の動き方を固めることです。
- 得点力向上YoutubeLive~実施詳細~
実際の中学入試過去問を用い、解法だけでなく「本番で得点するための処理」を扱うライブ配信。問題PDFを事前に解いて参加する前提で進行。
※状況を整理するための判断材料です。
- 授業を聴いて帰ってきたはずだが、翌日に残らない
- 宿題と直しが回らず、積み残し化している
- 後手に回りすぎて、何から手を付けるべきか分からない
おすすめの読み順
どこから着手すべきか迷う場合は、次の順で読むと判断が早くなります。
過去問対策は「量」より「運用」と「見直しの組み立て」で差がつきます。
特に直前期は、解けるはずの問題を落とさないための“流れを決める”ことが得点を押し上げます。


