中学入試の算数で速さの問題が得意になるには?
中学入試の算数で速さの問題が得意になるには?
中学入試の算数で出題されることの多い「速さ」の問題を苦手とされる方を多く目にします。速さの問題を得意とすることで、中学入試で出題された場合も安心して問題に取り組むことができるようになります。速さの問題の苦手を克服したいがために、色々なことに手をつけてしまって中途半端にしてしまっては意味がないので、苦手の原因を見つけ、順を追ってひとつずつクリアしていきましょう。
速さの単位を理解する
単位時間あたりで進むきょり、時速、分速、秒速など、速さの単位を理解できていないと速さの問題を解くことはできません。また、単位換算もスピーディーにできるようにしましょう。これらきちんと理解できていないと、例えば車と徒歩でどちらが目的地に早く着くかを比べたはずなのに、徒歩の方がはやいという計算になってしまったなど、問題の答えが明らかにおかしい場合であっても、それに気づくことができません。速さの三公式を覚えて、使いこなせるようにしましょう。
単位を書く
特に中学入試で出題される速さの問題を解いていると、途中で何を求めていたのか分からなくなってしまう場合があります。計算式の全てに単位を書く必要はありませんが、ひとつ求めたいものが出たら単位を書いておく、長い計算の後には単位を書く、など何を求めていたのか見失わないために単位を書き入れるクセをつけるようにしましょう。単位の間違いで、せっかく計算で正解の数字が出せている問題が不正解や減点になってしまうことがないように、ケアレスミスにも注意する必要があります。
問題の条件を正しく把握する
中学入試で出題される速さの問題は、途中で速さが変わったり、出発する時間が異なっていたりなど、その状況が複雑になっているものが多いです。文章だけではいまいち想像ができないために、一度見やすい形にしてしまえば案外解きやすい問題だったということもよくあります。式だけでは解くことが難しいため、図やグラフなどを書いて状況を整理すると解きやすくなります。
図やグラフをかく
問題を図に表す際には、文章を読んで分かったことを最初から順番に書き、示されている条件などは全て書き入れるようにしましょう。そして、図式した後はその図が正しいか文章を読んで照らし合わせてみましょう。せっかく図を描いたのに違う解釈をしてしまっていたら、勘違いしていることに気づかずに問題を解き進めてしまうことになりかねません。自分が目で見て分かりやすい形にしておきましょう。その自分の分かりやすい形を理解しておくためにも、様々な問題を解く必要があります。
特に注意したい問題
中でも、ダイヤグラムや旅人算は速さの問題の中でも難しい分野です。速さや比、距離や時間などさまざまな内容が問題に含まれており、情報整理が非常に難しく感じてしまうかもしれません。ダイヤグラムや旅人算の問題は、特に図やグラフに表すことが大切です。図やグラフに表すと文章以外の情報も目に入ります。文章と図やグラフがあることで状況整理ができ、問題で書かれている設定が頭の中でイメージしやすくなるため、解きやすくなります。速さの問題の条件を正しく把握するために、特にダイヤグラムや旅人算では意識して図やグラフをかくようにしましょう。
つるかめ算
速さの問題で、途中で速さが変わるという問題があります。面積図をかいてつるかめ算を用いると、図と式で考えることができるため効率よく解くことができます。一見つるかめ算の問題ではないと感じる問題も、実はつるかめ算を使うことで簡単に解くことができる問題だったというパターンは結構あります。問題演習の数をこなして、つるかめ算を使うべき問題を見極められるようにしましょう。
比や逆比
速さは比や逆比を用いて計算するパターンが多くあります。比を用いる場合は、文章で書かれている内容を正しく読み取りましょう。解法が何パターンかある場合、比や逆比を用いると簡単に解くことができる場合があります。比や逆比をうまく用いて計算の時間を短縮していきましょう。
まとめ
中学入試の算数において「速さ」の問題は頻出問題で、出題されないということはほとんどありません。また、難関校になればなるほど条件が複雑だったり、文章だけでは理解するのが難しくなっています。速さの問題を得意にするためには、基礎の部分をきちんと覚えて、そのうえで正しいイメージができるようにしましょう。旅人算やダイヤグラムの問題では難しい問題も多いため、最初はなかなか解くことができず、苦手と感じてしまうこともあるかと思います。しかし、慣れてくれば難しい問題も徐々に解けるようになります。単位換算や速さの公式の活用などは特にコツコツ毎日問題を解き、慣れることが大切です。
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