中学受験算数過去問の進め方|夏井算数塾

中学受験算数の過去問対策は、問題を解く回数を増やすだけでは得点が安定しません。
点数が伸びない原因は、知識不足以外(読み違い・作図の癖・途中式の乱れ・検算不足・時間配分など)に潜んでいることが多く、そこを見抜けるかどうかで直前期の伸びが変わります。

このページでは、過去問対策で頻出する「判断ポイント」と「回し方」をテーマ別に整理しました。
「今は何を優先すべきか」「どの記事から読めばいいか迷う」という場合は、関心のある見出しからご覧ください。

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まず整える:過去問が伸びない“原因”の見抜き方

過去問で点が取れないとき、多くのご家庭が「演習量が足りない」「単元を戻すべきかも」と考えがちです。
ただし中学受験算数では、原因が一つに限られません。次のような“解き方の過程”に原因があると、勉強していても点数は安定しにくくなります。

  • 条件整理が甘く、読み落としや思い込みが起きている
  • 図を描く前に式から入り、途中で混乱している
  • 途中式が飛ぶ/整理されず、後から見直せない
  • 検算・見直しの手順がなく、ケアレスミスが残る
  • 時間配分が崩れ、後半の取りやすい問題を落とす

上記を「どれが原因か」に分解して確認するためのチェック観点を、手順ごとに整理した記事がこちらです。

過去問の回し方:家庭学習で“点が増える回し方”に変える

過去問は「解く→丸付け」で終えると、次の週に同じ失点を繰り返します。
点数を上げる運用は、少なくとも次の4ステップで回します。

ステップ1:本番形式で解く(時間と順番を固定する)

  • 制限時間を“必ず”設定し、途中式も含めて本番同様に記録する
  • 「最初から順に解く」ではなく、“取れる問題から取る”順番を試す

ステップ2:採点後に「失点タイプ」を分類する

  • 知らない(知識不足)なのか
  • 分かっていたのに落とした(読み違い・作図不足・途中式・検算・時間)なのか
  • 難問に吸われた(捨て問判断・時間配分)なのか

※ここで「知識不足」以外が濃い場合、単元戻りよりも“過程”の整備が先です。

ステップ3:直しは「同じ失点が二度起きない形」にする

  • 読み違い:条件への線引き・図の描き始めをルール化する
  • 途中式:式の並べ方/単位/メモの置き方をテンプレ化する
  • 検算:見直す対象(桁・単位・代入・逆算)を固定する

ステップ4:類題で“再現テスト”をする

  • 同型類題を短時間で解き、「同じ手順で再現できるか」を確認する
  • 再現できない場合は、解法ではなく“途中の手順”を修正する

直前期:やることを増やすより「取りこぼし」を減らす

直前期は、新しい単元を増やす段階というより、持っている力を本番で出し切る段階です。
「あと数点が届かない」「問題量をこなしているのに点数が安定しない」といった悩みは、解法よりも途中の癖(線を引くタイミング、図の描き方、計算ミスの発生地点など)に原因があることがよくあります。

難問は解く?捨てる?「合格点」から逆算して判断する

過去問対策で崩れやすいのが、難問に時間を使いすぎて、取れる問題を落とすパターンです。
中学入試算数は「大問まるごと全部が難問」という形は多くなく、最後だけ急に難しくなることもあります。また後半でも易しめの設問が混ざることがあります。

そのため、過去問では次を徹底します。

  • 1問に張り付かない(上限時間を決める)
  • 途中まで取れる設問は“途中点の発想”で拾う
  • 後半に残る“取りやすい設問”のために時間を残す

学校別:令和2年度の過去問を大問別に動画で確認する

「同じ学校の出題傾向で、どこが得点源になるか」を把握したい場合は、学校別の過去問解説を活用してください。
各ページでは、令和2年度の入試問題から厳選した設問を大問別に整理し、解説動画につなげています。
※問題文・設問は各種WEBサイト等から入手する前提で構成されています。

女子学院

開成

渋谷教育学園渋谷

早稲田

過去問を“得点力”に変える:ライブ配信の活用

過去問は「解説を聞いて分かった」で終わると、本番で再現できません。
必要なのは、考え方・アプローチ・時間内処理(解く順/時間配分/捨て問基準)まで含めて、本番仕様の動き方を固めることです。

  • 得点力向上YoutubeLive~実施詳細~
    実際の中学入試過去問を用い、解法だけでなく「本番で得点するための処理」を扱うライブ配信。問題PDFを事前に解いて参加する前提で進行。

おすすめの読み順

どこから着手すべきか迷う場合は、次の順で読むと判断が早くなります。

  1. チェックリストで失点原因を分類する
  2. 難問の扱いで時間配分のルールを決める
  3. 直前期の動き方で“取りこぼし”の詰め方を固める
  4. 学校別過去問で、志望校の出題傾向に当てはめて回す

過去問対策は「量」より「運用」と「見直し設計」で差がつきます。
特に直前期は、解けるはずの問題を落とさないための“手順の固定”が得点を押し上げます。

塾別対策

通常、塾ごとに異なるフォローが行われます。主な課題への対策として、授業内容の理解が追いつかない場合、カリキュラム内の問題が偏っている場合、または対策配布テキストの量が多すぎて問題の管理が難しい場合があります。