中学受験算数の文章題の苦手を克服するには
文章題対策
保護者向け
中学受験算数で文章題が苦手になりやすい理由
中学受験の算数では、文章題が得点差につながりやすくなります。計算問題はできるのに、文章題になると何を求めるのかがつかみにくい、式まで進めない、図に表せないというご相談は少なくありません。
文章題の苦手は、単に「文章を読む力がない」という話だけではありません。問題文から条件を拾う力、線分図や表に置き換える力、式を作る力、答えを問題文に戻して確認する力が重なって必要になります。
文章題全体の考え方を先に確認したい方へ
文章題の頻出テーマや正答率を上げる考え方は、中学受験算数の文章題で正答率を上げるための確認ページもあわせてご覧ください。
文章題で必要になる4つの力
文章題を解くときには、次の4つの力が関わります。どれか一つが弱いだけでも、最後の答えまでたどり着きにくくなります。
| 必要な力 | よくある様子 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 問題文を読む力 | 文章量が多いと、何の話か分からなくなる | 誰が、何を、どれだけ持っているかを言葉で言えるか |
| 条件を拾う力 | 数字は見えているが、関係がつかめない | 大事な条件に線を引き、必要な情報を選べるか |
| 図や表にする力 | 頭の中だけで考えて途中から混乱する | 線分図、表、グラフなどに置き換えられるか |
| 式にする力 | 図は描けるが、式につながらない | 図のどの部分が式の数字に当たるかを説明できるか |
計算力だけでなく読解力が求められる
文章題では、計算力に加えて読解力も求められます。ここでいう読解力とは、国語の長文読解のような力だけではありません。算数の問題文から、数量・関係・求めるものを正しく取り出す力です。
例えば、「AはBより30円多い」「全体の3分の2」「残りを等しく分ける」といった表現は、単語の意味を知っているだけでは足りません。どの数量とどの数量が関係しているのかを、図や式に移す必要があります。
同じ形式が繰り返し出題される
中学受験算数の文章題では、似た形式の問題が繰り返し出題されます。和差算、つるかめ算、過不足算、割合、速さ、旅人算、仕事算などは、問題文の表現が変わっても、考え方には共通する部分があります。
そのため、同じ考え方を使う問題を何度か解き直すことは効果的です。ただし、答えを覚えるだけでは十分ではありません。問題文を読み、図にして、式を作る流れを毎回自分で再現できるかが大切です。
文章題の苦手克服には分野整理と反復が重要
文章題と一口に言っても、範囲は広く、単元によって使う図や考え方が異なります。偏った学習だけでは、テストや入試で安定して得点することは難しくなります。
単元別に分けて確認する
- 和差算・過不足算など、数量関係をつかむ問題
- 割合・比・食塩水など、もとになる量を確認する問題
- 速さ・旅人算など、時間と距離を扱う問題
- 場合の数など、条件を順序よく数える問題
反復で見るポイント
- 同じ図をもう一度描けるか
- 式の意味を説明できるか
- 似た問題で同じ考え方を使えるか
- 答えが問題文に合っているか確認できるか
頻出テーマを整理して学習する
文章題を克服するには、「文章題が苦手」と大きくまとめるのではなく、どのテーマで困っているのかを分けて見る必要があります。
- 文章の意味は分かるが、図にできない
- 図は描けるが、式にできない
- 式は合っているが、計算や単位で間違える
- 基本問題はできるが、条件が増えると対応しにくい
文章題の頻出テーマ別の整理や解き方の要点は、中学受験算数の文章題で正答率を上げるための確認ページもあわせてご確認ください。
小5で文章題に関わる重要単元を確認したい場合
小6に入る前に、図形・場合の数・速さ・比などを復習したい場合は、小5算数マスター講座|小6前の重要単元総復習も参考になります。
文章題を解き直すときの見方
文章題の復習では、正解か不正解かだけを見ると、苦手の原因が分かりにくくなります。間違えた問題では、次のように分けて確認すると、次の学習につなげやすくなります。
| 確認する場所 | 見るポイント |
|---|---|
| 問題文 | 大事な条件を拾えていたか。求めるものを読み違えていないか。 |
| 図・表 | 数量の関係が図や表に表れているか。数字の置き場所が合っているか。 |
| 式 | 図や表のどこを使って式を作ったのか説明できるか。 |
| 計算 | 途中式が残っているか。単位や小数・分数の扱いで間違えていないか。 |
| 答え | 答えの大きさが問題文の内容に合っているか。 |
解説を読んだ後に同じ問題をもう一度解く
文章題では、解説を読んで分かった気になっても、自力で再現できないことがあります。解説を読んだ後は、時間を少し空けて、同じ問題をもう一度解いてみることが大切です。
そのときに、解答を写すのではなく、問題文を読み直し、条件に印を付け、図や表を書き直してから式に進みます。ここまでできると、単なる答え合わせではなく、実際の得点につながる復習になります。
似た問題を一問だけ追加する
同じ問題を解けるようになったら、似た問題を一問だけ追加して確認します。数字や条件が少し変わっても同じ考え方を使えるかを見ることで、理解が深まりやすくなります。
文章題の苦手克服では、大量に問題を増やすより、同じ考え方を使う問題を少数ずつ丁寧に扱う方が効果的です。
独学が難しい場合は専門的な対策も選択肢
中学受験用の問題集は市販でも購入できますが、文章題では、どこで考えにくくなっているかを自分だけで見つけるのが難しい場合があります。
特に、次のような状態が続く場合は、問題数を増やす前に、解き方の途中を確認した方がよいことがあります。
- 計算問題はできるのに、文章題になると正答率が下がる
- 線分図や表を描く習慣がついていない
- 解説を読めば分かるが、自分では同じように解けない
- 速さ、割合、比など特定の単元で間違いが続く
- テスト直しをしても、次のテストで似た問題を落とす
文章題をオンラインで1対1確認したい場合
問題文の読み取り、図や表への置き換え、式の作り方まで見てもらいたい場合は、算数オンライン塾|中学受験算数の完全1対1個別指導をご確認ください。
対面も含めて算数個別指導を見たい場合
ノートや答案を直接見ながら、塾教材・宿題・テスト直しを確認したい場合は、中学受験算数の個別指導|塾フォローと弱点補強も参考になります。
よくある質問
文章題は読書を増やせばできるようになりますか?
読書が役立つ面はありますが、算数の文章題では、数量関係を図や式にする練習が必要です。問題文を読んだ後に、条件を抜き出し、図に表し、式にする流れを確認しましょう。
同じ問題を何回も解く意味はありますか?
あります。ただし、答えを覚えるだけでは効果が薄くなります。問題文を読み直し、図を描き直し、式の意味を説明しながら解き直すことが大切です。
文章題が苦手な場合、どの単元から確認すべきですか?
まずは、和差算・過不足算・割合・速さなど、出題頻度が高く、他単元にもつながる分野から確認するとよいでしょう。小5の場合は、比・速さ・図形・場合の数も早めに見ておきたい単元です。
家庭でできる文章題対策はありますか?
一日一問でもよいので、問題文を音読し、何を求める問題かを言葉で言わせてから、図や式に進む練習がおすすめです。正解だけでなく、図や式の作り方を見ることが大切です。
まとめ
中学受験算数の文章題は、計算力だけでなく、問題文を読む力、条件を拾う力、図や表にする力、式にする力が重なって必要になります。
苦手を克服するには、単に問題数を増やすのではなく、どの単元で、どの工程が弱いのかを分けて確認することが大切です。解説を読んだ後に同じ問題を解き直し、さらに似た問題で同じ考え方を使えるかを見ていきましょう。
文章題の正答率を上げる考え方は、中学受験算数の文章題で正答率を上げるための確認ページで詳しく確認できます。文章題を1対1で見てもらいたい場合は、算数オンライン塾|中学受験算数の完全1対1個別指導もご覧ください。
文章を読む、図にする、式にする、答えを確認する。この流れのどこで困っているかを見ながら、中学受験算数を個別に確認できます。
- 文章題になると、何を求める問題かつかみにくい
- 線分図・表・グラフへの置き換えが苦手
- 解説を読めば分かるが、自力で再現しにくい


