中学受験Q&A(5)~学校見学と受験準備のタイミング~

6年生から中学受験を考えるときの学校見学

6年生から中学受験を考える場合、学校見学はできるだけ早めに進めておきたい内容です。志望校を決める時期はご家庭によって異なりますが、実際に学校を見る経験が少ないと、比較する材料が不足しやすくなります。

6年生になってから志望校を考え始めるケースもあります。早いご家庭では4年生の途中で方向性が見えてくる場合もあります。ただし、どの時期に志望校を決めるとしても、その前にできるだけ複数の学校を見ておくことが大切です。

学校見学では、偏差値表やパンフレットだけでは分からない雰囲気を確認できます。通学時間、校舎の様子、生徒の表情、説明会での話し方、部活動や学校行事の雰囲気などは、実際に足を運ぶことで判断しやすくなります。

6年生の秋になってから複数の学校を見に行こうとすると、模試、過去問、塾の授業、家庭学習が重なりやすくなります。時間に余裕があるうちに学校を見ておくと、志望校を考えるときの材料が増えます。

6年生から受験準備を考えるご家庭へ

学校見学と同時に、算数の現状も早めに確認しておくと、志望校との差を見やすくなります。授業内容、宿題、過去問、弱い単元を一度整理したい場合は、個別指導の内容も参考になります。

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中学受験の時期別の悩みをまとめて確認したい場合は、中学受験算数Q&A|時期別の悩み整理を読むも参考になります。

子どもも学校見学に行くべきか

基本的には、1%でも受験する可能性がある学校であれば、お子さんも一緒に見に行く方がよいと思います。

もちろん、保護者の方だけで先に見に行くケースもあります。たとえば、まだ志望順位が高いわけではない学校、通学圏や校風を保護者だけで確認したい学校などは、保護者のみで見に行くこともあります。

ただし、受験校になる可能性がある学校であれば、お子さん本人が実際に見ておくことには意味があります。学校の雰囲気を見て、「ここで6年間過ごすかもしれない」と感じることは、学習への向き合い方にも関わってきます。

偏差値だけでは気持ちが動きにくいお子さんでも、学校を見たあとに「ここを目指したい」と思えることがあります。逆に、保護者がよいと思っていた学校でも、本人が通うイメージを持ちにくい場合もあります。だからこそ、候補校は本人と一緒に確認しておきたいところです。

6年生から中学受験を進めるときの不安と勉強の考え方

受験勉強中の不安やイライラへの向き合い方

受験勉強中に不安やイライラが出ることは珍しくありません。標準的な中学受験では、小学3年生の2月から小6の2月まで、約3年間受験勉強と付き合うことになります。その間には、調子がよい時期もあれば、思うように進まない時期もあります。

まず大切なのは、受験中に気持ちが揺れること自体を特別なことだと思いすぎないことです。うまくいかない日があること、不安になる日があることは、受験生活の中では自然に起こります。

ただし、不安やイライラが強い状態のまま学習を続けると、勉強の効率が下がることがあります。その場合は、学習量を一時的に調整することも選択肢になります。完全に休むことが難しい時期でも、負荷を少し下げながら続けることで、再び取り組みやすくなることがあります。

6年生から中学受験を考える場合は、残り時間への不安が大きくなりやすいです。そのときほど、すべてを一気に解決しようとするのではなく、まず算数のどの単元を優先するか、どのテストや過去問で確認するかを分けて考えることが大切です。

家庭学習だけで判断しにくい場合

通塾時間や家庭の予定に合わせながら、算数の理解度を1対1で確認したい場合は、オンライン個別指導も選択肢になります。

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偏差値60を超えるために意識したい勉強

偏差値60というラインは、通っている塾や受ける模試によって意味が変わります。SAPIX、四谷大塚、日能研、首都圏模試など、母集団が違えば偏差値の見え方も変わります。

ただ、偏差値60前後からは、学校ごとの入試問題の特徴を意識する場面が増えてきます。出題形式、頻出単元、計算量、図形の難しさ、記述の有無など、学校によって求められる力が変わってくるからです。

そのため、成績上位を目指す場合は、ただ勉強量を増やすだけでなく、志望校でどのような問題が出るのかを把握する必要があります。模試で偏差値を上げる勉強と、志望校の問題に対応する勉強は重なる部分もありますが、完全に同じではありません。

また、成績中位から上位へ上がるお子さんに共通しやすいのは、学習量の基準が高いことです。「一生懸命やった」という言葉の中身は、お子さんによってかなり違います。実際に何問解いたか、直しをどこまで行ったか、同じ単元をどれだけ反復したかを具体的に見る必要があります。

6年生から受験を考える場合は、偏差値だけを追うよりも、志望校の算数で何が求められているかを早めに見ておくことが大切です。


6年生から中学受験を進めるときの直前期と志望校の考え方

受験直前にやることと生活リズム

受験直前にやるべき内容は、本来であれば直前期に入る前までにある程度見えているはずです。どの単元を復習するのか、どの学校の過去問を何年分解くのか、どの科目を優先するのかを、早めに確認しておく必要があります。

直前期になってから「何をすればよいか分からない」となると、焦りが強くなります。だからこそ、受験直前にやることを考える前に、受験直前までに不足している単元や演習量を見つけておくことが大切です。

もう一つ大切なのが生活リズムです。受験直前にいきなり生活スタイルを大きく変えることは、あまりおすすめしていません。入試は朝から始まる学校が多いため、直前期だけ夜型に寄せてしまうと、本番の時間帯に力を出しにくくなることがあります。

受験直前は、朝に頭が働くように日々のリズムを合わせていくことが大切です。適度に体を動かすこと、睡眠時間を削りすぎないこと、入試当日の時間帯を意識して過ごすことも、学習と同じくらい重要です。

小6直前期の算数を確認したい場合

過去問と単元復習をどの順番で進めるかは、直前期の重要な判断になります。算数の過去問演習と弱い単元を合わせて確認したい場合は、直前期向け講座も参考になります。

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早めに志望校を決める意味

早めに志望校を意識することには意味があります。目標が具体的になると、必要な学習量や過去問の見方が分かりやすくなるからです。

ただし、早めに志望校を決めることと、受験校を1校だけに狭めることは別です。早い段階で「この学校だけ」と考えすぎると、成績の推移や過去問との相性を見ながら受験校を考える余地が小さくなります。

実際の中学受験では、第一志望校だけを受けて終わるケースは多くありません。多くのご家庭では、第一志望校、チャレンジ校、実力に合う学校、安全度の高い学校などを組み合わせて受験します。

そのため、志望校は早めに意識してもよいですが、候補は複数持っておく方が現実的です。学校見学でも、第一志望になりそうな学校だけでなく、通う可能性がある学校を広めに見ておくことが大切です。

中学受験で最後に伸びる子に見られやすい特徴

最後に伸びる子にはいろいろなタイプがあります。スタートが遅かったお子さんもいれば、途中までなかなか結果に出なかったお子さんもいます。

ただ、共通して見られやすいのは、直前期に受験へ本気で向き合えることです。11月、12月ごろから、問題への取り組み方や直しの丁寧さが変わってくるお子さんがいます。

これは、ただ長時間勉強するということだけではありません。自分が何を間違えたのか、どこを直す必要があるのか、何を優先するべきかを、本人なりに受け止め始めるということです。

もちろん、最初から順調に伸びるならそれに越したことはありません。最後に伸びることだけを期待して待つ必要はありません。ただし、直前期に入ってからでも、本人の向き合い方が変われば、過去問や単元復習の質が変わることがあります。

志望校に対して成績が届かないときの見方

志望校に対して成績が届いていないと感じるとき、まず考えたいのは、志望校が1校だけになっていないかという点です。志望校が1校しかない場合、その学校に成績が届かないときの不安が大きくなりやすいです。

一方で、複数の受験校を用意していれば、現実的な組み合わせを考えやすくなります。メインとなる学校、少し上の学校、実力に合う学校というように、幅を持たせて考えることが大切です。

もう一つ重要なのは、成績を何で測るかです。模試の偏差値は大切ですが、模試と志望校の入試問題は同じではありません。問題の傾向、難度、受験者層、時間配分が違うため、偏差値だけで距離を測るのは危うい面があります。

志望校にどれくらい近づいているかを考えるには、必ず過去問を見る必要があります。実際に解いて、何点足りないのか、どの大問で差がつくのか、計算、図形、速さ、場合の数など、どの単元を補う必要があるのかを確認します。

たとえば合格者平均まで10点足りない場合、その10点をどう埋めるのかを考えます。計算ミスを減らすのか、図形の小問を取るのか、捨て問の判断を変えるのか。点差を具体的に見ることで、勉強内容も考えやすくなります。

6年生から中学受験を考えるときに押さえたいこと

6年生から中学受験を考え始めた場合でも、見るべき点を絞って動けば、状況を把握しやすくなります。このページで押さえたい内容を整理します。

  • 学校見学は、志望校を決める前に進めておく
    見学先が少ないと比較ができず、判断材料が不足しやすくなります。秋に慌てて動くのではなく、余裕のある時期から学校を見ておくことが大切です。
  • 受験中の不安は珍しいことではなく、学習量の調整も必要になる
    不安やイライラが出ること自体は自然です。その状態のまま無理に進めず、必要に応じて量を抑えながら続ける見方も持っておきたいところです。
  • 成績上位を目指すなら、学校ごとの出題傾向まで見ていく必要がある
    偏差値だけで考えるのではなく、受ける学校で何が求められるかを集めていくことが欠かせません。勉強量に加えて、志望校ごとの対策が重要になります。
  • 直前期は、やる内容を早めに見定め、生活リズムを保つ
    直前に急に生活を変えるのではなく、朝から入試を受ける前提で日々の過ごし方を合わせていくことが大切です。復習内容も、事前に不足部分を見つけておく必要があります。
  • 志望校は早めに意識しても、1校だけに狭めすぎない
    目標を持つことには意味がありますが、受験校を狭くしすぎると苦しくなりやすいです。複数の候補を持ちながら考える方が、現実的に動きやすくなります。
  • 成績が届いていないと感じるときほど、過去問で距離を具体化する
    模試の数字だけで判断するのではなく、実際の過去問で何点足りないのか、どこを埋める必要があるのかを見ていくことで、対策の方向が見えやすくなります。

6年生から中学受験を考えるときは、「間に合うかどうか」だけで考えるより、学校を見ること、志望校を広めに持つこと、直前期に向けて不足部分を具体化することを一つずつ進める方が、受験全体を見渡しやすくなります。

次に確認したいページ

学校見学、志望校、過去問、直前期の過ごし方は、それぞれ別々の悩みに見えても、最終的には「どの学校を受け、算数で何を取るか」という判断につながります。状況に合わせて、次のページも確認してください。

外部の力を使うべきか考えている方へ

6年生から中学受験を考える場合は、志望校選びと同時に、算数の現在地を確認することが大切です。

  • 授業を受けたはずなのに、翌日になると解き方を思い出せない
  • 宿題と直しが回らず、未処理の問題が増えている
  • 過去問を始めたいが、どの単元から復習するべきか分からない

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