小4対策

 

4年生の授業の特徴とは?──中学受験算数の「土台」になる学年

4年生で行う算数の授業は、いわば「受験算数の入門」であり、この段階で学ぶ内容が5年生以降の学習の土台になります。
以前は、5年生の授業の中で4年生の重要単元を再度扱い、授業の中で復習の時間を確保することができていました。しかし、現在は状況が大きく変わっています。

・4年生内容の重要性は増している一方で、授業内で復習するタイミングが少なくなってきている

近年は5年生で扱うカリキュラムが増加しており、その結果、授業時間内で4年生の基礎内容を丁寧に復習する余裕がなくなってきています。
4年生の内容をきちんとマスターできていないと、次のような問題が必ず出てきます。

  • 計算スピードが遅くなる
  • 問題の解き方そのものが分からなくなる

つまり、4年生の基礎をどれだけ確実に固められているかが、5年生以降の算数の伸びを大きく左右します。

小5の学習へスムーズにつなげる進め方は、小5(前半)対策でも整理しています。

もし「外部の力を使うべきか迷っている」段階なら、先に 判断材料(整理ページ) を見てから戻ってきても大丈夫です。

小4のうちに最低限そろえたい「土台」チェックリスト

4年生のうちに伸びやすい子は、「難問が解ける」以前に土台の穴が少ないのが特徴です。まずは次の項目を家庭で10分チェックしてください。

土台チェック(目安)

  • 計算:四則混合で途中式が崩れない/見直しができる
  • 単位:cm↔mm、分↔秒、円↔円周などの変換で止まらない
  • 文章題の読み:「何が分かっていて、何を求めるか」を一文で言える
  • 図・線分:線分図や簡単な模式図を自分で描ける
  • 解き直し:間違いを「答え合わせ」で終わらせず、原因が言語化できる

このうち2つ以上が不安なら、5年生で「量が増える」タイミングで一気に崩れやすくなります。先に穴を塞いでおく方が、結果的に学習がラクになります。

入試問題に直結するカリキュラムが4年生に集中している

・入試問題を解くことに直結するカリキュラムが4年生に前倒しされている

中学入試の算数では、受験特有のさまざまな計算法・文章題の型が登場します。たとえば、

  • 4年生で学習する「つるかめ算」「べんしょうのつるかめ算」
  • 本来は5年生で扱うことが多かった「いもづる算」

最近では、この「いもづる算」も4年生カリキュラムに含まれているケースが増えています。
このように、入試問題を解くうえで必須となる計算法が、4年生のカリキュラムに多く含まれているのが現在の流れです。

つまり、4年生の授業は「受験算数としての基礎」を固めるための期間であり、ここで学ぶ計算方法や考え方をしっかりマスターしておくことが、受験において非常に重要になります。

そのためには、

  • 言い回しを変えた様々なパターンの問題を数多く解く
  • 基礎問題から入試レベルにつながる問題まで、段階的にトレーニングする

といった積み重ねが必須です。

しかし現状では、集団授業を行う進学塾は授業時間を短くする傾向もあり、さらに復習にかける時間が削られがちです。
だからこそ、4年生のうちに良い教師と出会い、良い授業を受けたうえで、しっかり復習の時間を確保することが何より重要になります。

小4の算数が伸びる家庭の「1週間の回し方」

4年生で差がつくのは、勉強時間の長さより復習の仕組みです。次の「週の型」にすると、宿題と復習が衝突しにくくなります。

おすすめ:週の型(例)

  • 授業当日:宿題に入る前に「今日の要点を3行メモ」(式・図・注意点)
  • 翌日:宿題のうち「間違えた問題だけ」解き直し(同日中に原因も一言)
  • 週末:今週の“穴”を1つだけ潰す(計算/図/文章の読みのどれかに絞る)
  • テスト前:新しいことを増やさず「間違いノート(or 付箋)」の再演習

ポイントは、「解き直しは全部やらない」ことです。4年生は範囲が広がるため、全部やると疲れて続きません。穴になりやすい所だけを反復して、土台を固めます。

4年生が抱えやすい3つの問題点と当塾の対策

ケース1:帰宅すると授業内容を忘れてしまっている

【問題点】

4年生では、さまざまな計算手法を新しく習う段階です。これらの計算手法は、少しひねった問題でも対応できるようにするトレーニングが欠かせません。
また、授業内でまだ正式には習っていない5年生内容に触れることも多く、塾から帰宅して宿題に取り組もうとしたときに、

  • 「授業では分かった気がしたのに、自宅でやると解けない」
  • 「説明を聞いた内容を忘れてしまっている」

といった状況に陥る生徒も少なくありません。

【当塾で行っている対策法】

4年生の段階では、問題の言い回しが少し変わるだけで解けなくなるというケースが非常に多くみられます。そこで当塾では、

  • 同じ系統の問題を、言い回しだけ変えたバリエーションで多数解いていく
  • 「形が変わっても同じ考え方で解ける」ことを体感させる

といったトレーニングを重ねていきます。

さらに当塾では、生徒ごとに苦手な問題をすべてデータ化しています。これにより、

  • 授業中に、以前つまずいた問題をすぐに呼び出して再トライさせる
  • 宿題として、ピンポイントで復習すべき問題だけを組み込む

といった指導が可能になり、「分かったつもり」が「本当にできる」状態に変わるまで繰り返しフォローしていきます。

ケース2:計算問題で手一杯になり、文章問題が苦手になる

【問題点】

4年生では、まず計算をしっかりこなすことが非常に大切です。ところが、計算にばかり意識が向いてしまうと、

  • 文章題になると急に解けなくなる
  • 「文章+計算」の形になった途端、手が止まってしまう

といった状況に陥る生徒が出てきます。
これは、計算に時間とエネルギーを使いすぎてしまい、文章を読む余裕がなくなることも一因です。

【当塾で行っている対策法】

文章問題にしっかり時間をかけて取り組めるようにするためには、計算問題を解くスピードと精度の両方を引き上げることが不可欠です。
当塾では、

  • 計算が遅くなっている原因を個別に分析し、
  • 生徒それぞれに合ったトレーニングメニューを作成

することで、計算速度の底上げを図ります。

具体的には、

  • 筆算の書き方・途中式のまとめ方を改善する
  • 「ここまでは暗算」「ここからは筆算」といった線引きを明確にする
  • 制限時間を決めて計算演習を行い、時間感覚を身につける

といったアプローチで、文章題に回せる時間と集中力を確保できるように指導しています。

ケース3:トレーニング疲れから算数自体に苦手意識を持ってしまう

【問題点】

4年生のうちに、入試に必要な計算問題や言い回しを変えた問題など、多くのパターン演習に取り組む必要があります。
しかし、その反面、

  • 「トレーニング疲れ」で算数そのものが嫌いになってしまう
  • 塾のテスト結果や宿題がストレスの原因になってしまう

といった、メンタル面での負担が大きくなる生徒も出てきます。

多くの子どもたちは、

  • 「自分の夢を叶えたい」
  • 「ご両親の期待に応えたい」

という想いを強く持っています。そのため、

  • テスト結果を家に持ち帰ること
  • 宿題ができない・取り組めない状況が続くこと

が、大きなストレスとなり、算数への苦手意識につながるケースが非常に多く見られます。

【当塾で行っている対策法】

こうした状況を防ぐためには、親子間で適度な距離感を保ち、「見守り」と「応援」を基本スタンスにすることがとても重要です。

当塾では、講師が第三者の視点から生徒の不安や悩みを丁寧に聞き取り、そのうえで、

  • その子に合ったペースや課題量の設定
  • 「できた」経験を積み重ねるための問題選定
  • 自信を回復させる声かけ・フィードバック

を行います。

「叱って伸ばす」のではなく、「できるようになるプロセス」を共にデザインすることで、生徒一人ひとりが前向きな気持ちで算数に取り組めるようサポートしています。

当塾の個別指導について

当塾では、4年生の基礎固めから志望校対策まで、様々な内容の個別指導を実施しております。授業の具体的な進め方や指導システムの詳細につきましては、以下のページをご覧ください。


夏井算数塾 個別指導のご案内

小4算数対策FAQ(よくある質問)

Q1. 宿題が終わらないときは、量を減らしてもいいですか

結論としては、全部やるより「穴を塞ぐ問題」だけを残す方が安全です。4年生は土台作りの時期なので、量で押すほど疲れて折れやすくなります。
目安は「間違えた問題+類題1問」までに絞り、余力がある日に追加する形がおすすめです。

Q2. 計算が遅い子は、まず何から直すべきですか

式の書き方暗算/筆算の線引きが最優先です。途中式が散らかると、速さも正確さも同時に落ちます。
「ここまでは暗算」「ここからは筆算」を決めて、同じ形式を反復すると改善が速くなります。

Q3. 文章題で止まるのは読解力の問題ですか

読解力だけでなく、「条件→図(or 線分)→式」への変換手順が未完成なケースが多いです。
一文で「何が分かっていて、何を求めるか」を言える状態にしてから、図や線分に落とします。

Q4. 親が教えるとケンカになります

多くの家庭で起こります。おすすめは、親が解法を教えるのではなく、確認役に徹することです。
「今日の要点を3行で言える?」「何を求める問題?」のように、答えではなく手順を確認すると衝突が減ります。

Q5. 5年生で巻き返せますか

巻き返し自体は可能ですが、5年生は学習量が増えるため、土台の穴が残ったままだと負荷が跳ね上がります。
4年生のうちに基礎と復習の仕組みを整える方が、結果的に伸びが安定します。

まとめ──4年生のうちに「基礎」と「復習の仕組み」を整える

4年生の算数は、

  • 中学受験算数の基礎となる重要単元が集中していること
  • 5年生以降のカリキュラム増加により、授業内での復習時間が減っていること

から、以前にも増して「丁寧な基礎固め」と「計画的な復習」が求められる学年になっています。

よくあるつまずきとしては、

  • 授業の内容を家で再現できない
  • 計算で手一杯になり文章題が苦手になる
  • トレーニング疲れから算数嫌いになってしまう

といったものがありますが、これは学び方や環境を整えることで十分に改善できる問題です。

4年生のうちに、

  • 基礎的な計算方法・典型的な解き方をしっかり身につける
  • 言い回しが変わっても対応できるよう、多くのパターン演習を行う
  • 無理のないペースで、継続的に復習できる仕組みを整える

ことができれば、5年生以降の学習は格段にスムーズになります。

4年生の基礎を固めたあとに伸びやすい単元の積み上げ方は、小5(前半)対策も合わせてご覧ください。

もし、

  • 「4年生の内容が定着しているか不安」
  • 「文章題になると急に手が止まる」
  • 「算数への苦手意識が出始めている」

といったお悩みがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
4年生の今だからこそできることを整理し、お子さまにとって最適な学び方を一緒に考えていきましょう。

外部の力を使うべきか迷っている方へ

※状況を整理するための判断材料です。

  • 授業を聴いて帰ってきたはずだが、翌日に残らない
  • 宿題と直しが回らず、積み残し化している
  • 後手に回りすぎて、何から手を付けるべきか分からない

動画:過去問解説

入試の過去問をピックアップして解説した動画へのリンクとなっております。
ムダのない効率的で的確な解説をぜひご覧ください。
全問解説バージョンは夏井塾算数WEBからご覧いただけます。