このページにご興味をお持ちいただき、ありがとうございます。本稿では、「夏井算数塾が目指す算数教育」について、私たちの考え方や指導方針、そしてミッション(企業理念)をお伝えします。
少し長文になりますが、「なぜこのような形の算数塾なのか」を知っていただくための大切な内容です。お子さまの塾選び・学習方針を考える際の参考として、ぜひ最後までお読みください。
夏井算数塾が考える算数教育のあり方
算数は「考え抜く」ことが求められる科目
算数という科目は、常に「考え抜く」ことを求められる科目です。
- 一見、答えが出ているように見える問題でも、別解や別の正解が存在することがある
- 難しそうに見える問題でも、よく見ると解決の糸口が隠れていることが多い
- 表面だけをなぞるのではなく、試行錯誤しながら脳をフル回転させる経験が点数につながる
このような性質から、算数は「公式を覚えれば終わり」という科目ではありません。大切なのは、
持っている知識を総動員して、目の前の問題をとことん考え抜く経験を積むことです。
「考え抜く力」はどうやって身につくのか
では、その「考え抜く力」はどのように身につくのでしょうか。
夏井算数塾では、その答えを次のように考えています。
- 今持っている知識をフル活用して試行錯誤する経験を、十分な時間をかけて積み重ねる
- 特に、「今の実力より少し難しい問題」にチャレンジする機会を意図的に用意する
- すぐに解説や答えに飛びつかず、自分の頭で粘り強く考える時間を確保する
こうした経験の蓄積によって初めて、未知の問題にも立ち向かう「土台」と「筋力」が育っていきます。
暗記型学習に陥りやすい現代の受験環境
ところが、現在の受験環境の中で、この「考え抜く時間」を十分に確保できているご家庭は決して多くありません。
- 進学塾では、大量のカリキュラム消化が求められる
- 家庭学習では、「授業で習った解き方を理解して、同じパターンで演習する」ことが最優先になりがち
- 授業時間自体も年々タイトになり、授業中にじっくり考える時間を取りにくい
その結果、
- 習ったパターンの問題は解けるが、少しひねられた未知の問題になると手が止まる
- 「公式や解法の暗記」に偏った、いわゆる算数の暗記型学習に陥ってしまう
「ひらめきがないから…」と決めつけられる理不尽さ
暗記型学習の弊害として、未知の問題に対して手が動かない生徒が増えています。その一方で、もともと「考えること」が得意なごく一部の生徒だけがどんどん算数力を伸ばしていきます。
場合によっては、
「この子はひらめき力がないから…」と評価されてしまうことすらあります。
練習していないことができるはずもないのに、
練習する時間が与えられず、できないことを責められてしまう。
成長途中の子どもにとって、これほどつらいことはありません。
夏井算数塾は、この状況を変えたいと考えています。
夏井算数塾の指導方針:「ベーシック」と「アドバンスト」
夏井算数塾では、その時点でのお子さまの実力をもとに、毎週の学習内容を次の2つに分類します。
- その週の学習内容を「ベーシック」「アドバンスト」の2つに分類。
- ベーシックに該当する問題は、知識と基本技術の定着を最優先に、繰り返し練習。
- アドバンストに該当する問題は、じっくりと時間をかけて「考え抜く」訓練を実施。
このように、
- 「知識の定着」(ベーシック)
- 「知識の活用」(アドバンスト)
を明確に分けて指導することで、
「正しい応用力」=「身についた知識を、自分の頭で組み合わせて使える力」を育てたいと考えています。
ITツールを駆使した指導
IT化が進む一方で、授業はあまり変わっていない現実
インターネットの普及以降、様々な業界でITツールが導入され、大きな変革が起きています。教育業界も例外ではなく、多くの学習塾で業務システムや管理ツールが活用されています。
しかし、このIT化の流れが、「子どもたちが実際に受ける授業」にまで十分に届いていないのが現状です。
- 講師は相変わらず黒板やホワイトボードに板書し、
- 生徒はひたすらそれを書き写す、という授業スタイルが中心
一部の学習塾では電子黒板なども導入されていますが、「付加価値」としての利用にとどまり、授業のメインストリームは依然として黒板・ホワイトボードであることが少なくありません。
講師が黒板一面に問題を書き、生徒がそれをただひたすら書き写すというのは、本当に最良の方法でしょうか。
千年前の文学作品は、手元の資料集と黒板を交互に見ないと本当に理解させることができないのでしょうか。
もちろん、板書や資料を使うこと自体には意味があります。ただし、
- もっと効率よく理解させる方法があるのではないか?
- 板書にかかる時間を、子どもたちが「考える時間」に置き換えられないか?
と、私たちは考えています。
夏井算数塾で活用する主なITツール
こうした問題意識から、夏井算数塾では次のようなITツールを積極的に授業に取り入れています。
- 電子黒板
図形や表・グラフなどを瞬時に表示・保存できるため、板書にかかる時間を削減し、本質的な説明や思考の時間に多くを割くことができます。 - e-learningの活用(宿題・復習)
基本問題の反復演習や小テストをオンライン化することで、家庭学習の進捗と正答状況をデータとして把握しやすくなります。 - 授業の映像配信
授業内容を映像として残し、欠席時のフォローや復習に活用します。「一度聞いて終わり」ではなく、必要に応じて何度も見返すことができます。
IT活用で実現したい3つのこと
これらのITツールを駆使することで、夏井算数塾は次の3点を実現したいと考えています。
- より効率的な指導
板書や事務的作業にかける時間を減らし、説明・対話・思考トレーニングに時間を集中させます。 - 学習履歴・成果のデータ化
どの単元でつまずきやすいのか、どのレベルの問題までは安定して解けるのかなどを可視化し、一人ひとりに最適な課題設定につなげます。 - 場所を選ばない学習スタイルの確立
通塾が難しい日でも、自宅から映像授業やe-learningを活用できるようにし、学びを止めない環境を整えます。
夏井塾のミッションステートメント(企業理念)
最後に、夏井算数塾(夏井塾)の理念をご紹介します。私たちは、以下のミッションを実現するために日々の指導に取り組んでいます。
一. 教育産業への本格的なIT化を推進することで、社会的教育コストの逓減を促進する。
教育の質を維持・向上させながらも、時間的・金銭的な負担を軽減する仕組みをITの力で実現したいと考えています。限られた資源で最大限の学習効果を生み出すことが、社会全体の教育コスト削減につながると信じています。
二. 「考え抜く力」を持った子どもたちを育成することで、今後の社会発展に寄与する。
変化の激しい社会において、「自分の頭で考え抜き、答えを探し出す力」は、これまで以上に重要になっています。算数を通してこの力を育てることで、将来、さまざまな分野で活躍できる人材を輩出し、社会の発展に貢献したいと考えています。
まとめ
夏井算数塾は、単に「点数を上げるテクニック」を教える場所ではありません。算数という科目を通じて、一生ものの「考え抜く力」を育てる場でありたいと願っています。
- 算数は、本来「考え抜く」ことを通じて力が伸びる科目である。
- 大量のカリキュラムや時間的制約により、暗記型学習に陥るリスクが高まっている。
- 夏井算数塾では、「ベーシック」と「アドバンスト」を分けて指導し、正しい応用力を育てる。
- ITツール(電子黒板・e-learning・映像配信など)を積極的に活用し、効率的かつデータに基づく指導を行う。
- 教育のIT化と「考え抜く力」を備えた子どもたちの育成を通して、社会全体の発展に寄与することをミッションとしている。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。夏井算数塾の理念や指導方針にご関心をお持ちいただけましたら、ぜひ詳細なコース案内や体験授業の情報もあわせてご覧ください。

