日能研の特徴
ステージ制スパイラル方式のカリキュラム
1.2.3年生 『低学年の喜び』
4.5.6年生 『系統学習の学び』
5年生後期~6年生前期…自分の学び方や考え方を「深める」ステージIV
6年制後期 『合格力を鍛える』
テストが多く常に最適なクラスに配属されるシステム
授業の特徴
日能研の授業は、教師からの一方通行の授業ではなく、「対話式」の講義です。そのため、受け身ではなく、常に考え続けないといけない仕組みなので、集中力を切らすことなく学習することができます。講師は、1教科専任の「授業担当者」と「クラス担当者」が置かれ、各担当者が連携して生徒をサポートしています。
また、「DI採点」と呼ばれる、答案用紙をその場でスキャニングしてデジタルイメージ化するシステムを採用しています。自分の答案用紙はテストが終わるとすぐに手元に返ってくるので、テストを解いたその気持ちが残ったまま、問題そのものと向き合い、ふり返りをすることができます。
また、中学受験対象の学習塾にありがちな予習先行型の学習スタイルではなく、一定のスピードで、中学受験に必要な知識を網羅的に習得できるようになっています。宿題も少なめなのが特徴で、いつ入塾しても比較的スムーズに授業についていくことができます。
通塾の頻度
5年生…(本科教室)週3回 70分×6コマ/週
6年生…(本科教室・2~7月)70分×9コマ/週、合格力完成教室(9~11月)、合格力ファイナル(12~1月)
授業外フォロー
日能研での課題
日能研は、4~5年生のうちに1週間の学習リズムが作り上げられるかが重要になってきます。「カリキュラムテスト」や「公開テスト」が来るたびにテスト勉強を慌ててやるタイプの方は、テストの成績が芳しくなく、テスト直しに時間を取られてしまい、次のテストに向けての対策ができない…という負のスパイラルに陥ってしまいます。
そして、6年生になるとテストの回数が増えるため、テスト対策をするあまり、毎週の勉強ができなくなってしまうという場合もあります。真面目にコツコツと学習して、以前に学んだことをきちんと覚えていられる方に向いている塾と言えます。
6年生になると日程に余裕がなくなってくる、また、在籍するクラスによって、学習の量が大きく変わるため、家庭学習で使える時間が減り、頑張って学習した結果クラスが上がったとしても、いきなり宿題が増えてしまうというケースがよくあります。そのため、余裕を持った学習を進めていく必要があります。
また、6年生秋以降の志望校対策が教室によって、すべての単元をきちんと学習してから過去問演習に入るため、かなり遅いスタートになることがあります。
スパイラル方式のカリキュラムのため、1つの単元で再度学習するのが半年後、1年後ということがある。そのため、公開模試で半年前に学習したことが急に出てくるということがある。そのため、ある程度学習した内容を定期的に復習するということが必要になってきます。
大規模であることが魅力の日能研ですが、生徒さんに対しての塾側のフォローが必ずしも行き届かないということがあります。講師とのコミュニケーションを密にしたい方にとっては若干の不満を抱く可能性もあると言えるでしょう。
課題への対策
志望校合格から逆算して、必要な問題と必要ではない問題を取捨選択するなど、保護者が効率的な学習をサポートしてあげる必要があります。また、6年生での演習量を想定して、5年生のうちから、家庭で演習量を増やしていくのも良いでしょう。