勉強しているのに算数が伸びない理由をオンラインで可視化する方法

中学受験算数/オンライン個別指導
努力はしているのに伸びない子向け

勉強時間も宿題の量も十分なのに、算数だけなかなか伸びない。サボっているわけではないのに結果がついてこないというお悩みは、中学受験を考えるご家庭でとても多く見られます。
実はこうしたお子さまには、解答用紙からは見えない思考過程の抜けが潜んでいることがほとんどです。
オンラインの算数個別指導では、手元カメラや画面共有を通じて、途中式や視線の動きまで含めて観察できます。
本ページでは、その抜けをオンラインで見える形にし、中学受験算数の弱点を個別指導で改善していく流れを、保護者の方にも分かりやすく整理していきます。

テーマの背景 勉強しているのに算数が伸びない理由

まずは、努力しているのに算数が伸びない状況がなぜ起こるのかを整理してみます。
中学受験の算数には、他教科とは異なる構造的な難しさがあり、これが勉強量と成果のギャップにつながることが少なくありません。

勉強量と成果が比例しないのはなぜか

同じ時間だけ勉強していても、ぐんと伸びるお子さまと、成績が止まってしまうお子さまに分かれます。
特に算数では、次のような癖が「努力の割に伸びない」結果を招きやすくなります。

  • 問題文の読み方が雑で、条件を読み落としてしまう。
  • 図や表を描かず、頭の中だけで処理しようとして混乱する。
  • 途中式を書かず、暗算で無理に進めてしまう。
  • 検算をせず、そのまま答案に書いてしまう。

どれも「サボっている」というより、やり方の癖の問題です。
しかしテストで返ってくるのは、最終的な答案と点数だけです。
そこには、どのタイミングで思考が止まったのか、どこまでは正しく考えられていたのかといった過程が残りません。
この見えない領域に、中学受験算数の弱点が隠れていることが多いのです。

工程が多く「抜け」が見えにくいのが算数という教科

中学受験算数では、一問を解くまでに多くの工程を踏みます。

工程 具体的な作業 よくある抜け
条件整理 問題文を読み、数値や関係を抜き出す。 線を引かずに読み、条件を読み落とす。
図や表の作成 線分図・表・グラフなどを自分で描く。 図を描かずに頭の中だけで進めて混乱する。
式の立案 図や表をもとに式や考え方を組み立てる。 どの量を何として置くかがあいまいになる。
計算 組み立てた式を計算する。 途中式を省略しすぎて、自分でも追えなくなる。
検算 逆算や別解で答えを確認する。 検算の習慣がなく、そのまま出してしまう。

どこか一つでも抜けると正しい答えにはたどり着きません。
ところが、普段のノートや解答用紙だけでは、「一度は正しい図を描いたが直して迷子になった」「式の途中までは合っていたが最後のまとめ方で誤った」といった細かい状況までは見えません。
この見えない抜けが放置されると、勉強時間に対して伸びが感じられない状態が続いてしまいます。

集団授業だけでは「個々の思考過程」まで追い切れない

塾の集団授業は、どうしてもクラス全体のペースを優先せざるを得ません。

  • 解説が一度で終わり、本人がどこで迷ったかを深掘りする時間がない。
  • 質問に行く時間が限られており、混んでいるとじっくり聞いてもらえない。
  • 先生は板書の解法を説明できても、個々のノートの癖までは見切れない。

その結果、
「授業の説明はなんとなく分かるが、一人で解こうとするとつまずいてしまう」というギャップが生まれます。
ここをどう埋めるかが、オンライン算数の個別指導の出番になります。

算数が伸びにくい子に共通する背景

  • 勉強量は足りているが、思考過程のどこかに抜けがある。
  • 工程が多い教科のため、どこで止まっているのかが見えにくい。
  • 集団授業だけでは、個々のノートや途中式・視線までは追い切れない。

オンライン算数 個別指導が効果を発揮する理由

では、オンラインの算数個別指導だからこそできる可視化とは何でしょうか。
ここでは、オンラインならではの三つの強みを整理していきます。

強み一

手元映像でノートと途中式の癖が分かる

手元カメラでノートやテキストを映すことで、線の引き方・図の描き方・途中式の書き方まで観察できます。
算数の弱点が「どの習慣」から来ているのかを具体的に把握しやすくなります。

強み二

視線の動きからつまずきの地点を読み取れる

画面上の目線の動きから、どこで読むのをやめてしまうか、図を見返せているかなどが分かります。
思考が止まるポイントを推測しやすく、中学受験算数の弱点を個別指導で細かく修正できます。

強み三

画面共有で考え方の型をその場で示せる

問題文や図を画面共有しながら、線の引き方や図の描き方、思考の流れを可視化できます。
類題もすぐに提示できるため、オンラインで理解から定着までを一気に進めやすくなります。

手元映像でノートと途中式の癖がはっきり見える

オンライン個別指導では、手元カメラを使ってノートやテキストを映しながら授業を行います。
これにより、講師は次のような細かい部分を観察できます。

  • 問題文にどのように線を引いているか。
  • どのタイミングで図や表を描き始めているか。
  • 途中式を一行ずつていねいに書いているか、飛び飛びになっているか。
  • 消しゴムで何度も消している箇所がどこか。

こうして見ていくと、「努力しているのに算数が伸びない」お子さまには共通するパターンが浮かび上がります。
図を小さく描きすぎる、条件の印がバラバラで整理されていない、途中式を省略しすぎて自分でも追えない、などです。
オンライン算数の個別指導は、これらの癖をピンポイントで修正する場として非常に有効です。

視線の動きから「どこで迷っているか」を読み取れる

画面越しの指導では、お子さまの目線も重要な手がかりになります。

  • 問題文のどの部分で目が止まっているか。
  • 図と文章を行ったり来たりしているか。
  • 途中から、条件ではなく答えの欄ばかり見ていないか。

これらを見ていると、「どこで考えるのをやめてしまっているのか」が見えてきます。
例えば、最初の数行だけ読んで式を立ててしまう、条件が増えるあたりで目が止まる、図を描いたのに見返していない、などです。
オンライン個別指導では、こうした様子を踏まえて指導の軸を調整することができます。

画面共有で「考え方の型」をその場で見せられる

オンライン算数の個別指導では、講師が画面共有を使いながら、

  • 問題文を映し、どこにどのように線を引くかを一緒に確認する。
  • 模範的な図や表の書き方を示し、その場で真似してもらう。
  • 類題や条件を少し変えた問題をすぐに提示し、考え方の型を定着させる。

こうすることで、「問題文のどこを見て何を整理すればよいか」「どんな図を描くと分かりやすくなるか」といった算数の思考の流れそのものを可視化できます。
オンラインなら、講師がお子さまのノートと自分の画面を行き来しながら、同じ型を何度も示すことができます。

改善方法 思考過程をオンラインで可視化する三つのステップ

ここからは、中学受験算数の伸び悩みをオンライン算数の個別指導で改善していく流れを、三つのステップに分けて整理します。

ステップ一

今のやり方をそのまま見せてもらう

いきなり直さず、手元映像で現在の解き方を観察し、どこで止まるか、どこから勘になっているかを把握します。

ステップ二

パターン別に原因を整理して弱点マップを作る

読み取り・図や表・計算と検算の三つに分類し、どの抜けが大きいかをオンラインで可視化して整理します。

ステップ三

原因に合わせて学習計画と演習方法を調整する

見つかった原因ごとに、読み取り・図・計算の練習メニューを変え、中学受験算数の弱点に合わせて個別指導します。

ステップ一 現在の思考過程をそのまま見せてもらう

最初のステップは、あえて完璧に解こうとせず、今のやり方をそのまま見せてもらうことです。
オンライン算数の個別指導では、いきなり解法を教えるのではなく、観察から入ることが大切です。

いきなり「教える」より「観察する」を優先する理由

初回のオンライン授業などでは、講師がすぐに解法を示すよりも、次のような点を丁寧に見ていきます。

  • 問題文を読むスピードや、読み返しの回数。
  • 図や表を描くかどうか、そのタイミング。
  • 途中式を書く位置や、行間の取り方。
  • 分からなくなったときの手の動きや表情の変化。

こうした観察を通して、読解でつまずいているのか、図や表の作り方に不安があるのか、式の立て方に迷いがあるのか、計算と検算が弱いのかといった原因が少しずつ見えてきます。

具体例 速さの問題が急に苦手になるケース

例えば、「速さ」の問題になると急に点数が落ちるお子さまの場合、オンラインで手元を見ていると、

  • 速さの問題だと分かった瞬間、図も描かずにいきなり式を立ててしまう。
  • 単位をそろえる前に計算を始めてしまう。
  • 時間が足りなくなると、途中式を飛ばして暗算で押し切ろうとする。

といった様子が見えてくることがあります。
この段階で、「速さが苦手」というひと言の裏側に、複数の抜けがあることが分かります。

ステップ二 パターン別に原因を整理し、弱点マップを作る

次のステップでは、観察で得られた情報を基に原因を整理していきます。
オンライン算数の個別指導では、思考過程の抜けを大きく三つに分類すると整理しやすくなります。

分類 主な症状 オンラインでの観察ポイント
読み取りの抜け 条件の読み落とし、言い換え表現に弱い、日本語の関係が曖昧。 どの一文で目が止まるか、線を引く位置、要約ができているか。
図や表の抜け 図を描かない、図が小さい、表の形式が毎回違う。 図のサイズと配置、情報の載せ方、図を見返しているか。
計算と検算の抜け 途中式が飛び飛び、桁そろえが雑、検算の習慣がない。 途中式の書き方、計算のリズム、検算に使っている方法の有無。

オンライン指導では、こうした分類をホワイトボードや共有メモ上に簡単な図としてまとめ、保護者にも共有することで、
「算数全般が苦手なのではなく、図と検算が特に弱い」といった具体的な理解につなげることができます。

ステップ三 原因に合わせて学習計画と演習方法を調整する

最後のステップでは、見つかった原因に合わせて学習計画と演習の仕方を調整します。
中学受験の算数は、弱点に合わせて個別指導の中身を変えていくことで、大きく伸びることがあります。

読み取りが弱い場合にオンラインでできること

  • 問題文を講師と一緒に区切りながら読み、短く要約してもらう。
  • 大事な条件に線を引くルールを決め、手元映像でその実践を確認する。
  • 言い換え表現をオンラインのホワイトボードに一覧化して整理する。

図や表が弱い場合にオンラインでできること

  • 講師が画面共有で分かりやすい図を描き、それを真似してもらう。
  • 線分図や表のテンプレートを共有し、同じ型で何度も描く練習をする。
  • 手元映像で図の大きさやレイアウトを確認し、「見やすい図」の条件をフィードバックする。

計算と検算が弱い場合にオンラインでできること

  • 途中式を必ず一行ずつ書く練習を行い、リアルタイムでチェックする。
  • ミスしやすい計算パターンだけをまとめて演習し、弱点だけを効率よく潰す。
  • どの問題でどの検算を使うかを一緒に決め、習慣として身につける。

こうした調整を行うことで、オンライン算数の個別指導は「とにかくたくさん解く場」ではなく、
「弱点に合わせてやり方を整える場」として機能するようになります。

家庭でできるフォロー オンライン指導と連携するコツ

オンライン算数の個別指導だけに任せるのではなく、家庭での関わり方を少し工夫することで、効果はさらに高まります。
難しいことをする必要はなく、ポイントを絞ったサポートで十分です。

「量」より「やり方の変化」に注目して声をかける

講師から、「図がていねいになってきた」「条件に線を引く習慣が付いてきた」などのフィードバックがあったときは、
ぜひご家庭でも同じポイントを言葉にしてあげてください。

  • 「前より図が分かりやすくなったね。」
  • 「条件に印が付いていて、読みやすくなったね。」
  • 「分からないところをメモしておけたのは、とても良かったね。」

こうした具体的な言葉は、お子さまにとって大きな励みになります。
点数だけでなく、取り組み方の変化を評価してあげることが、中学受験算数の長い道のりを支える力になります。

オンライン授業のノートを一緒に眺めてみる

毎回でなくても構いませんので、週に一度程度、オンライン算数 個別指導で使ったノートを一緒に眺める時間を作ってみてください。

  • どの単元のどの問題で、どのような図を描くようになったか。
  • 講師に指摘されたポイントがどう変わってきているか。

など、小さな変化を確認できます。「この前はできなかったタイプが解けるようになっている」という気付きは、お子さまの自信につながります。

学習リズムを整えるサポートを行う

オンライン算数の個別指導は柔軟な一方で、効果を最大化するためには学習リズムを整えることも重要です。

  • 授業の曜日と時間をある程度固定する。
  • 授業前後に短い復習タイムを設ける。
  • テスト直前には、弱点単元のみに絞った復習を行う。

こうした調整は、保護者の方のサポートがあってこそスムーズに進みます。
学習リズムも含めて設計してくれるコースとしては、
オンライン算数 個別指導
のようなサービスも参考になるはずです。

最適な教室・指導者の選び方 「可視化」と「言語化」ができるかどうか

最後に、オンラインで算数の弱点を可視化していくうえで、どのような教室や指導者を選ぶとよいかのポイントをまとめます。

算数の思考過程を言語化してくれるか

良いオンライン個別指導では、

  • どの工程で思考が止まっているのか。
  • どのように考えればよいのか。
  • 何を直せば点数アップにつながるのか。

を、本人にも保護者にも分かる言葉で説明してくれます。
「頑張りましょう」「もっと練習しましょう」だけでなく、「図を大きく描く習慣が付けばもう一段伸びる」「条件に印を付ける位置を決めれば読み落としが減る」といった具体的な提案があるかどうかが見極めのポイントです。

オンライン設備と指導モデルが整っているか

  • 手元カメラを使った指導に慣れているか。
  • 画面共有で問題や図を提示する環境が整っているか。
  • ノートの取り方や途中式の書き方まで含めて指導してくれるか。

オンラインといっても、単にホワイトボードを画面に映しているだけのケースもあります。
中学受験算数の弱点を可視化するという観点からは、手元映像と画面共有を組み合わせて活用している教室を選ぶのがおすすめです。

フィードバックの質と頻度

  • 授業後に簡単なレポートやコメントがもらえるか。
  • 弱点や伸びてきた点を定期的に教えてくれるか。
  • 中学受験全体の中で算数をどう位置付けるかの相談に乗ってくれるか。

算数の個別指導は、単発ではなく継続することに意味があります。
弱点の可視化と改善のプロセスを、保護者と共有しながら進めてくれる教室であれば、安心して任せやすいでしょう。

まとめ 原因が見えれば、算数はやり直せる

勉強しているのに算数が伸びないお子さまの多くは、努力が足りないのではなく、思考過程のどこかに小さな抜けがあります。
オンライン算数の個別指導では、手元映像と画面共有を通じてその抜けを具体的に可視化し、
読み取り・図や表・計算と検算という三つの軸で原因を整理していくことができます。

ステップを踏んで原因を特定し、弱点に合わせて学習計画と演習方法を調整していけば、中学受験算数の弱点は着実に克服していくことができます。
算数の伸び悩みにお困りの場合は、こうした可視化に力を入れている
オンライン算数 個別指導コース
なども上手に活用しながら、お子さまの努力が成果につながる環境を整えていただければと思います。

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