夏井算数塾のページをご覧いただきありがとうございます。ここでは、代表からのメッセージ講師プロフィールを通して、当塾が大切にしている「学びの姿」や「算数教育への考え方」をお伝えします。

中学受験の結果だけでなく、その先の中学・高校・大学、そして社会に出てからも通用する学びとは何か――。長年、中学受験指導の現場に立ってきた視点から、率直な思いをまとめました。ぜひゆっくりお読みください。

代表挨拶

夏井算数塾・代表の夏井一成(なつい かずなり)です。大学1回生の頃に中学受験の世界に入り、気づけば数十年が経ちました。

結果最優先の塾業界で感じてきた違和感

学習塾業界は、その性質上どうしても結果が最優先されます。志望校合格や偏差値アップは、もちろん大切なゴールです。

しかし、その一方で、私は何度も次のような指導に出会ってきました。

  • 「本来あるべき学びの姿」から外れてしまっている指導
  • 短期間の成績アップだけを狙った、暗記偏重・テクニック偏重の学習

たとえ中学受験がうまくいったとしても、そのやり方が中学・高校・大学でも通用するでしょうか。答えは明白で、どこかで必ず限界が訪れます。

人は生涯学び続ける存在である

人は生涯、学び続ける存在です。その長い学びの過程で、私は次の二つが大事だと考えています。

  • 学びの中に「楽しさ」があること
  • 辛さや苦しさを乗り越えた先にある達成感を知ること

もちろん、学習には「辛さ」や「苦しさ」が伴います。しかしその先に「楽しさ」があると知っているからこそ、人はその壁を乗り越えていけます。

「楽しさ」とは何か──それは『考えること』

では、学びの「楽しさ」とは何でしょうか。

それは、ズバリ『考えること』です。

いわゆる「暗記科目」と呼ばれる科目であっても、本来の目的は、

  • 知識を得て、考えるための土台をつくること

にあります。

知識を増やすこと自体が目的になってはいけません。 知識はあくまで、自分の頭で考えるための道具にすぎないからです。

11〜12歳の「伸びる時期」を暗記だけで終わらせない

11〜12歳の脳は、人生で最も活性化するといわれています。この貴重な時期に、

  • 暗記ばかりを求められる学習を繰り返す

のは、非常にもったいないと考えています。

本来であれば、

  • 「なぜこうなるのか」を自分で説明してみる
  • 別の解き方を考えてみる
  • うまくいかなかった理由を検証してみる

といった「思考のトレーニング」に多くの時間を使いたい時期です。

宿題が解けないのは「要領が悪い」からではない

宿題の問題が解けないからといって、要領が悪いわけでは決してありません。

解けない問題に出会うことは、じっくり向き合うチャンスです。
それを乗り越えたとき、生徒は大きく成長します。

むしろ、「すぐ答えを見る」「やり方だけを聞いて終わる」学習の方が、長期的な成長を妨げてしまうことも少なくありません。

テスト時間が足りない本当の理由

テストで時間が足りなくなるのは、

  • 解法を暗記していないからではありません。

多くの場合、計算スピードや処理スピードがまだ追いついていないだけです。

もちろん、

  • スピードを上げるための訓練は必要

ですが、ただ解法を増やしていけば解決する問題ではないということを、指導する側が正しく理解しておく必要があります。

偏差値は「ゴール」ではなく単なる指標

模試で出る偏差値は、あくまで一つの指標にすぎません。

  • 志望校との距離感を測る目安にはなる
  • 学習の方向性を調整する材料にはなる

しかし、志望校に合格できるかどうかは、最終的には過去問を解くことでしか測れません。

したがって、

「偏差値を上げること」そのものが目的化してはいけません。

本当に大切なのは、

  • その学校の問題をどの程度理解し、
  • 自分の力で解き切ることができるか

という実戦的な学力です。

夏井算数塾が願う子どもたちの姿

私が中学受験指導を続けてきた根底には、次のような願いがあります。

「いろいろなことを心から楽しんで考えられる大人になってほしい。」

受験で終わる算数ではなく、一生使える「考える力」を育てる算数を届けたい。夏井算数塾は、その思いを形にした塾です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

夏井算数塾の目指すもの(動画)

代表の想いや、夏井算数塾が目指す算数教育については、以下の動画でも詳しくお話ししています。

▼動画はこちら


講師プロフィール

夏井 一成(ナツイ カズナリ)

natsui

学歴・職歴

  • 私立ラ・サール中学校・高等学校 卒業
  • 京都大学教育学部 教育科学科 卒業
  • システムエンジニアとしての勤務経験を経て、「教育屋さん」としてのキャリアへ

中学受験指導キャリア

中学受験指導のキャリアは、大学1回生の頃に始めた関西某大手進学塾の算数担当講師からスタートしました。主に、最難関校向け講座を担当し、多くの小学生の中学受験を指導してきました。

以後、関西・関東の大手・中小塾を問わず、様々な現場で中学受験指導に携わり、特に次のような最難関校対策の講義を担当してきました。

  • 関西:灘・東大寺・洛南・星光 など
  • 関東:開成・麻布・駒場東邦・栄光学園・桜蔭・雙葉・慶應・早稲田 など

こうした経験を通じて、「最難関校入試で求められる思考力と、日々の学習とのつながり」を意識した指導スタイルを磨いてきました。

教育×ICTへの取り組み

「安価で効果の高い教育にはITツールが必須」という考えのもと、教育のICT化にも早くから関心を持ち、次のような活動にも携わってきました。

  • ■NPO法人キッズドア
    「Global Stream~東北の未来を創るグローバル基礎教育プロジェクト~」プロジェクトマネージャー
  • ■株式会社シンドバッド・インターナショナル
    「StudyTown 小学生」過去問解説講義担当

これらの活動を通して、「質の高い教育を、できるだけ多くの子どもたちに届けるにはどうすればよいか」というテーマに取り組んできました。

「より良い教育手法の確立」を目指して

現在もなお、「より良い教育手法の確立」を目指して、算数指導・ICT活用・教材開発など、様々な分野で精力的に活動を続けています。

夏井算数塾では、こうした経験を土台に、一人ひとりの子どもに合った「考える算数」を提供していきます。


まとめ

代表挨拶と講師プロフィールを通してお伝えしたかったのは、次のようなポイントです。

  • 塾業界が結果最優先であるからこそ、「学びの本質」を見失わないことが重要である。
  • 学びの「楽しさ」とは、知識だけを増やすことではなく、自分の頭で『考えること』にある。
  • 11〜12歳という貴重な時期に、暗記だけに偏った学習をさせるのはもったいない。
  • 宿題が解けない・テスト時間が足りないといった問題の多くは、要領の問題ではなく、トレーニングの仕方に原因がある。
  • 偏差値はあくまで指標であり、「偏差値アップ」が目的化してはいけない。最終的な判断軸は、過去問を解き切る力である。
  • 夏井算数塾は、最難関校指導とICT活用の両面で培った経験をもとに、「いろいろなことを心から楽しんで考えられる大人」を育てることを目指している。

もし、こうした考え方に共感していただけましたら、ぜひ他のページもあわせてご覧いただき、夏井算数塾の具体的なコースや指導内容について知っていただければ幸いです。

塾別対策

通常、塾ごとに異なるフォローが行われます。主な課題への対策として、授業内容の理解が追いつかない場合、カリキュラム内の問題が偏っている場合、または対策配布テキストの量が多すぎて問題の管理が難しい場合があります。