
SAPIX(サピックス)は、御三家をはじめとする難関中学受験に特化した大手進学塾です。圧倒的な合格実績を持つ一方で、その授業スピードと難易度の高さゆえに「合う子・合わない子」がはっきり分かれる塾でもあります。
ここでは、SAPIXの特徴を整理するとともに、実際に通うお子さんが抱えやすい課題と、夏井算数塾での具体的なサポート方法をまとめました。
SAPIXとはどのような塾なのか
SAPIX(サピックス)は、御三家をはじめとする難関中学受験に特化した大手進学塾です。難関校の入試に特化した指導を行っており、難関校の定員の半数以上をSAPIX出身者が占めることも珍しくありません。
SAPIXのカリキュラムと授業スタイル
SAPIXのカリキュラムは、難関校の入試傾向に合わせて設計されており、
- 高いレベルの知識を求める問題
- スピード感のある授業展開
- 中学受験の枠を超えて、さらに先の学習にもつながる内容
が大きな特徴です。一般的な中学受験の内容にとどまらず、カリキュラムや教材は常にアップデートされ、最新の入試傾向に対応しています。
テストとクラス替えの仕組み
SAPIXには多くの生徒が在籍しており、その学力を競い合う仕組みとして、
- 組分けテスト
- マンスリーテスト
などが定期的に実施されます。これらの結果に基づいて成績順にクラス替えが行われ、上位クラスを目指して努力する「競争原理」が働く環境になっています。
競争原理を取り入れた環境が、学力向上を強く後押ししている一方で、結果が出ないと精神的なプレッシャーになりやすい側面もあります。
SAPIXのメリットと注意点
SAPIXは、高い教育水準と合格実績を持つ一方で、
- 授業のスピードと難易度が高く、理解が追いつかない
- 未消化の内容が溜まりやすい
- 教材・プリント量が膨大で、弱点管理が難しい
といった課題を抱えやすい塾でもあります。
そのため、塾外でのフォローや個別のサポート体制が、お子さんの負担を軽減し、学習効果を最大限に引き出すうえで重要になります。
※SAPIXについての詳細はコチラもあわせてご覧ください。
夏井算数塾の『オンライン個別指導』:通塾せずに教室と同じ授業を受講できます
SAPIX生徒が抱えやすい問題点と当塾の対策
ここからは、実際にSAPIXに通っている生徒さんが抱えやすい具体的な問題点を3つのケースに分けて整理し、夏井算数塾での対策を紹介します。
ケース1:授業内容の理解が追いつかず、わからない点を残したまま帰宅する
【問題点】
上位クラスの生徒たちは、さらなる高みを目指すために非常に難解な問題がカリキュラムに組み込まれています。これらは授業内の解説だけでは完全に理解しきれず、
- 教室ではなんとなくわかった気がしたのに、自宅で解き直すと解けない
- 「聞いたことはあるけれど、やり方を再現できない」状態が続く
といった状況になりやすくなります。
一方、上位以外のクラスでも授業のスピードが非常に速いため、理解が追いつかず、未解決の問題が積み重なるケースが多く見られます。教室での授業はどうしても「解き方の説明が中心」になりがちで、繰り返し練習する時間が十分に確保されていません。
また、上位クラスにおいては説明のうまいベテラン教師が配置される一方で、上位以外のクラスでは教師側の説明不足が課題となる場合もあります。その結果、
- 分からない箇所がそのまま放置される
- 復習しようにも「どこから手をつけて良いか分からない」状態になる
といった悪循環につながってしまいます。
【当塾で行っている対策法】
- SAPIXで理解が追いつかなかった問題に対し、「解説動画」を生徒さんに送る
授業で理解しきれなかったSAPIXの問題について、当塾では専用の解説動画を作成・提供しています。
生徒さんは自宅で繰り返し視聴できるため、- 「授業中に聞き逃したポイント」を補える
- 自分のペースで巻き戻し・再視聴しながら理解を深められる
といったメリットがあります。
- SAPIXで出題が予想される問題を当塾の授業にて事前に実践する
SAPIXのカリキュラムやテスト傾向を踏まえ、出題が予想されるタイプの問題を事前に当塾の授業で扱うことで、- 「塾で初めて見る問題」ではなく「一度やったことのある問題」として授業に臨める
- 塾の授業内容が復習になるため、理解の定着が早くなる
といった効果が期待できます。
こうした対策を継続的に行うことで、SAPIX生徒たちの理解不足に対処し、解決までの道筋をつくるサポートをしています。
ケース2:カリキュラム内の問題が偏っている
【問題点】
SAPIXは難関中学受験向けカリキュラムを組むうえで、問題の選定に非常に厳格です。その結果として、
- ある考え方に特化した問題が続き、出題が偏る
- 「応用問題」が同時に出題されないため、パターンの変化に弱くなる
といった状況が生まれやすくなります。
そのため、生徒によっては、
- 少し条件や聞かれ方が変わると対応できない
- 「いつもと違うタイプの問題」が出ると急に得点が落ちてしまう
と感じることが多くなり、「自分は本当に力がついているのだろうか」という不安につながってしまいます。
【当塾で行っている対策法】
カリキュラム内の単元に関連した類題を実践する
当塾では、SAPIXのカリキュラムで扱っている単元に合わせて、関連する類題を多数実践していきます。
- 同じ考え方を使うが、聞き方や設定を少し変えた問題
- 入試本番を意識した「ひねり」のある応用問題
などを組み合わせることで、「SAPIXのテキストでしか通用しない力」ではなく、「入試本番で通用する応用力」を養います。
ケース3:配付テキストの量が膨大で、間違えた問題が探し出せない
【問題点】
SAPIXで提供される教材は、とにかく量が膨大です。似たような問題が数多く並び、
- 数字だけ変えた「同じパターンの問題」が大量に出てくる
- 紙のプリント形式で単元ごとに4〜5冊分のテキストが存在する
といった特徴があります。
そのため、
- 「どのプリントの、どのページで間違えたのか」がすぐに分からない
- 復習したいのに、該当の問題を探すだけで時間がかかる
- 一度間違えた問題を繰り返し解く仕組みが作りにくい
という状況になりやすく、弱点管理や復習の効率が非常に悪くなるという問題があります。
【当塾で行っている対策法】
問題を全てPDF化
当塾では、SAPIXで使用した問題を全てPDF化し、「解けなかった問題」をシステム上で記録・管理しています。
- 間違えた問題だけを素早く呼び出してプリントとして印刷できる
- 生徒ごとの弱点に合わせて、効率よく「復習セット」を作成できる
- 問題の修正や再構成も効率的に行えるため、一人ひとりに最適化した演習が可能
この仕組みによって、「膨大なプリントの中から、復習すべき1問を探す時間」を限りなくゼロに近づけ、復習そのものに集中できる環境を整えています。
当塾独自のシステムについての詳細は、夏井算数塾・個別指導はココが違う!をご覧ください。
まとめ:SAPIXの強みを活かすために必要な「外部フォロー」
SAPIXは、
- 難関中学受験に特化した高度なカリキュラム
- テストとクラス替えによる強い競争環境
- 豊富な教材・プリント類
といった大きな強みを持つ進学塾です。一方で、
- 授業スピード・難易度の高さによる「理解の置き去り」
- 問題選定の偏りによる「パターン変化への弱さ」
- プリント量の多さによる「弱点管理・復習のしにくさ」
といった課題も抱えやすくなります。
夏井算数塾では、
- 解説動画によるフォロー
- SAPIXの出題傾向を踏まえた事前演習
- PDF化とシステム管理による弱点問題の徹底復習
といった仕組みを通じて、SAPIXの強みを最大限に活かしつつ、その弱点を補うサポートを行っています。
「SAPIXの授業についていけるか不安」「プリントの管理や復習がうまくいかない」と感じているご家庭は、ぜひ一度、当塾の個別指導・オンライン指導もご検討ください。
お子さんに合ったペースと方法で、難関中学合格に向けた算数力を着実に伸ばしていくお手伝いをいたします。

